夜景の奥
¥2,200
四六判・並製カバー・p172・定価2200円(本体2000円+税10%) 2023年12月2日発行/ISBN978-4-8129-1134-1 /装幀・渡波院さつき 『夜景の奥』浅川芳直 第8回俳句四季新人賞・令和3年度宮城県芸術選奨新人賞・第6回芝不器男俳句新人賞対馬康子奨励賞受賞 東北の俊英・浅川芳直の第一句集 ……一集に流れているのは「光」の明るさと「雪」の眩しさである。 『夜景の奥』を携えた若武者の、今出陣の蹄音を聞く思いである。西山睦「序」より この人の鋭さと柔らかさの兼ね合いは絶妙。 清新と風格の共存と言い換えてもよい。高橋睦郎「帯文」より 作品 新春の小石ひとつを蹴つて泣く 約束はいつも待つ側春隣 水平線もりあがり鳥雲に入る 城山より見据ゑ阿武隈夏霞 論文へ註ひとつ足す夏の暁 あかるくてからつぽしぼり器のレモン 電飾の光が曝す幹寒し わが深きところへ飛雪息晒す 雪となる夜景の奥の雪の山 初雪のこぼれくる夜の広さかな 著者略歴 浅川芳直(あさかわ よしなお) 平成4年宮城県名取市生。平成10年「駒草」入門、現在同人。 「むじな」発行人。 宮城刑務所文芸誌「あをば」俳句選者。 『河北新報』朝刊コラム「秀句の泉」水曜、土曜執筆者。
カモメの日の読書
¥2,200
Ozu Yakei 四六判変型・上製カバー・216p・左綴じ(横書き) 定価:本体2000円+税 2018年6月20日 第1刷発行 2024年4月24日 第4刷発行 ISBN 978-4-8129-0995-9 装丁・ほりはたまお+北野太一/装画・ほりはたまお 恋は深くも浅くもある 漢詩をめぐる翻訳とエッセイの40+2篇 松岡正剛氏 推薦── すばらしい。俳人のオヅさんが、好きな漢詩の数々を 21世紀に移し、瑞々しい日々の想像力の糸で、 これらを紡ぎなおしてみせた。脱帽だ。(帯より) 世間のひとびとは、いったいなにがきっかけで、漢詩を読むよう になるのだろうか。──わたしの場合は「マリクレールメゾン」を はじめとしたインテリア・エクステリア・建築系の雑誌を手当たり しだい読んでいるうちにオーバードーズで写真当たりを起こすよう になってしまい、どこかに写真のついていない、素敵な住まいに ついて書かれた文章はないかしらと思っていたところへ、 たまたま王維の『輞川集』を発見したことだった。(本文より)
自生地
¥1,870
『自生地』は、福田若之の第一句集(2017年刊行)です。 福田若之はこの本で、第6回与謝蕪村賞新人賞(東京都俳句連盟主催)を受賞しています。 長らく品切れの状態が続いていましたが、ご購入いただけるようになりました!